2000年頃からIT革命が叫ばれ、徐々に日本国内でもインターネットが浸透してきた。しかし世の多くのおじさん達は、この流れに追従できずに、時にインターネットを否定し、インターネットが普及しないことを祈り、何とかやり過ごそうとしてきたものの、結局はかわし切れずにパソコンとインターネットをやらざるを得ない状況に追いつめられていく。
若者に遅れること◯◯年、ついに覚悟を決めてインターネットを始めるのではあるが、何とも素直ではない、おっさん特有の言い訳や蘊蓄をこきながらジタバタする色々なシーンは、滑稽であり悲壮感さえ漂う。
そんなオッサンたちを始め、身勝手な社員の心境、自己中心的な制作者の心理、独善的で孤独な経営者の気持ち等を、筆者がウェブデザイナとしての実際の経験と、大学の講師、小中学校のパソコン指導員、就職支援基金事業講師、高齢者パソコン教室講師、IT指導員等の数多くの経験を元に描いていく。
ほぼ毎日12年間に渡り書き続けたショートコラムは約4,000本。「ウェブページのデザイン事情」というブログとしてネットで公開。その中から、主に人間心理や企業の在り方、デザインの役割などについて書かれた900本を抜粋し、若干のリライトを加えてまとめてみた。
はじめに |
あとがき |