中国・唐代にはしばしば宦官が皇帝の代理として絶大な権力を振るった。魚朝恩もその一人で、代宗の治世に活躍。章敬寺建立・経典翻訳などの仏教政策を司った。魚朝恩自身は反対派の陰謀により粛清されるものの、仏教政策は後に功徳使となって制度化された。

『駒澤大学大学院仏教学研究』40号（2007年刊行）収録。http://ci.nii.ac.jp/naid/40015533852