全世界規模で発生した自然災害「大惨事」から復興しつつある、現在からはるか未来の日本。密かに開発された「リミッターを外された、完全な人格を持った」人型ロボット・サルサは探偵助手。主であるうだつの上がらない貧乏探偵・佐々木道嗣と共に、今日も行方知れずのペットの捜索をしていた。しかし、とあるトラブルに巻き込まれたことから、「大惨事」以降最大の政治的火種でありる巨大スラム「救助拒否区域」へ潜入し、一人の少女を追うことになる。
　人間とは何かと苦悩するロボット。災害で失われた家族を追い求める男。互いを「相棒」と呼び合うロボットと人間は、旅路の果てに何を見つけるのか。