犬王舞う

犬王舞う

販売価格:418円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2012年02月13日
ページ数 PDF:175ページ
内容紹介

京都清滝、獣面(けものおもて)をつけて水漬(みづ)く男の過去。
探偵司書小泉佐保の感応力が解き明かす。

☆ 琵琶湖の西岸坂本に日吉大社がある。この地で中世能舞台遺構を調査していた京都百万遍(ひゃくまんべん)大学岡田教授は奇妙な獣面を発掘した。この獣面と、十年前に発見され直後に亡失した古文書『犬王聞書(いぬおうききがき)』とを結ぶ中で、四つの殺人事件がおこることを岡田は知るよしもなかった。
☆ 第一の事件は小泉佐保が目撃した。正月三日の夕方、四十メートルの高さの京都駅空中回廊から墜落死したのは、~

目次
主要人物
目次
プロローグ
プロローグ
第一章 都落ち
(1)一月京都駅
(2)二月葛野研究室
(3)三月中央図書館
(4)三月地下貴重書庫
第二章 宝ヶ池の借景殺人
(1)四月電子メール
(2)四月宝ヶ池東屋
(3)四月旧友再会
(4)四月中央図書館
第三章 大澤池の桜
(1)葛野の学生
(2)犬王と獣面
(3)嵯峨御所大覚寺
(4)蛇塚
第四章 さざ波の志賀の都
(1)琵琶湖行
(2)近江の海
(3)近江坂本・日吉大社
(4)下鴨と葛野
(5)犬王聞書小論
第五章 犬王舞う
(1)左遷
(2)祇園たまき
(3)盗聴
(4)参考調査報告
第六章 清滝に死す
(1)重要文化財
(2)獣面の由来
(3)貴重書庫の夜
(4)司書服部英昭
エピローグ
エピローグ