〈最後の日、寛司が披露した手品は、一〇枚の写真だった。観客であるはずの僕も指名を受けて舞台に引っ張り上げられた。〉 中山智幸のパブー短篇第3弾。ある男性と義理の弟の、交わるような、交わらないような時間を描いたお話です。