回文ついのべ二◯◯九


著: nohironogi

回文ついのべ二◯◯九

販売価格:27円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2012年02月13日
ページ数 PDF:37ページ
内容紹介

野尋禾が、二○○九年にツイッター上で発表した、回文ついのべをまとめました。(”野尋禾のついのべ”シリーズ収録作品から回文ついのべを抽出、ひらがな書き下し文と解説を加えたものです。)

目次
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まえがき
まえがき
二◯◯九年十二月の回文ついのべ
人間とエルフが対立する異世界──
写真家だった祖父の遺品を整理していて見つけたカメラ──
最近、俳句にこっていて、句会というのにも参加してみた。
引退を表明した政治家──
年末──
通称コアラ──都内に出没する謎の存在である。
吹雪はやんだ。
パンなんて食べられるか、と公言してはばからなかった石井。
ある、愛情のさめた夫婦。
何かに導かれるように戦場へ迷いこむ悪夢。
彼女が帰ったあと、残り香に気づく。
苦節──雌伏のときを終え、集いし面々。
娘の婿どのが、探偵を名乗る男に騙された。
”大物になる靴”なるものでひともうけを企む一味。
退屈な冬休み。
クリスマスでにぎわうなか、妹は思春期の妄想に病んでいる。
先鋭的な思想のもとに集結した集団。
狐つきの通称で呼ばれる検事。
伝承にいう──
向井ときたら、ほんとにどうしようもないとんちきだ。
十二月二十一日は回文の日。
古代、まつろわぬものの国のたそがれ──
悲しみに出会うたび、ひとはつよくなる。
なぜか、深夜のお掃除。
たいした雪ではないから、外で遊んでこい、という父親。
うまい酒も憂さをはらすことはなく、夜もまた明けない。