現代物理学は、素粒子の性質を標準模型によって極めて精密に記述することに成功している。しかし、その基本的な描像において、素粒子は大きさを持たない点状の存在として扱われている。この点粒子的な描像は、計算上の無限大や、質量・エネルギーがどのように生じるのかという根本的な問題を考えるうえで、なお深い課題を残している。
本研究で提案する「素粒子脈動原理」は、素粒子を静止した点としてではなく、宇宙空間を満たすエネルギーの中に形成され、膨張と収縮を周期的に繰り返す「脈動するエネルギーの塊」として捉えることから出発する。
この考え方では、宇宙空間には一定の平均的なエネルギー密度が存在し、それを真空エネルギーの基準密度と考える。素粒子は、この平均密度からの局所的なエネルギー密度の偏りとして形成される。そして、その密度の変化が時間的に周期運動することによって、粒子としての性質と波としての性質が交互に現れる。
素粒子は一つの周期の中で、粒子行程、波行程、負粒子行程、そして再び波行程へと移行する。この脈動によって、粒子と波は別々の存在ではなく、一つの存在が異なる状態として現れたものと考える。
本原理の目的は、既存の理論を単純に置き換えることではない。むしろ、素粒子の「粒子性」と「波動性」、質量とエネルギー、真空エネルギーと粒子、さらに量子力学と相対論の関係を、一つの動的な脈動構造から統一的に理解できるかを検証することにある。
| 序文 |
| 第1章 脈動統一理論-01 (1980年の基礎概念~) |
| 脈動場から全ての素粒子を導く |
| 1980年版脈動理論と「2026年版脈動理論 |
| 第2章 脈動統一理論-02 |
| シュレーディンガー方程式の導出 |
| 素粒子脈動原理(発展形) |
| 真空との関係 |
| 本当に注目しているところ |
| 1980年の脈動原理と2026年の再構成 |
| 真空と局在した脈動との相対位相 |
| 標準模型とは全く異なる出発点 |
| 位相質量原理 |
| 五次元脈動時空の計量構造 |
| 圧力平衡原理 |
| 位相ラグランジアン原理 |
| 第3章 脈動統一理論-03 |
| 1980年原点と理論の発展 |
| この理論の基本変数は何か |
| 真空対称性原理 |
| 超弦理論の余剰次元 |
| 重力との対応 |
| プランク定数 hを説明 |
| 核力 、重力 、電磁気力を脈動原理から解明 |
| 一つの脈動場から全ての素粒子を導く |
| 基本仮定 |
| 質量は脈動位相によって変化する量 |
| 重力定数 |
| 第4章 標準模型の19定数問題 |
| 1. 標準模型における「定数問題」 |
| 2. ヒッグス機構との接続 |
| 3. 微細構造定数 |
| 「階層構造」 |
| 3世代の質量比の導出 |
| 6「4段階脈動」と3世代の関係 |
| 3世代質量比を脈動の固有値として導出。 |
| 位相方向の有効ハミルトニアン |
| 固有方程式に残っている I_θ,V_1,V_2,V_4 |
| 現時点での理論の形 |