真夏の雑踏で倒れた柊奎は、目を覚ました病室で、ひとりの看護師と出会う。
金髪のウィッグを被り、ときどき別人のように笑う藤木花蓮。
人混みも電車も怖くなった奎にとって、花蓮の存在は、閉じた世界へ差し込む小さな光だった。
一方で彼は、画面の向こうにいるジャズピアニスト・如月琉里の音楽に、救いと運命を見出していく。
触れられるぬくもり。
届かないはずの音楽。
ふたつの光のあいだで、奎は少しずつ現実の岸辺から離れていく。
蒲田、原宿、川崎――。
熱の残る夏の街を舞台に、孤独な男の恋と幻想が交差する。
満月の夜、小舟はどこへ向かうのか。
愛に触れたい。音楽のなかで、もう一度だけ救われたい。
小説家 橋本昂祈
大人気インディーズ作家が描く、最高にエモーショナルな話題作!
電子書籍サイト パブーにて先行販売されて、4000ダウンロードを記録した話題作。
ジャズピアニスト高木里代子先生のオリジナル曲、Velvet silenceから着想を得て書かれました。同時に、高木里代子先生の8作目のトリオアルバムに収録される予定と噂される名曲【月と小舟】が物語の重要なシーンにて使われています。
| 序 |
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| 第二部 1 |
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