内容紹介
空から落ちてきた少女・エルと、世界を消す「虚無」の力を持つ男・カイ。 二人の出会いが、止まっていた世界の時間を動かす――。
舞台は、天使と悪魔が共存する混沌の都市・新宿。 「世界を永遠に保存する」ため、全宇宙の時間を凍結させようとする天界の女王ルミナ。 その完璧な絶望に対し、カイ率いる「陽だまり探偵事務所」の面々が喧嘩上等で殴り込みをかける！
立ちはだかる天界七階層の試練、明かされるカイの出生の秘密、そして女王との哀しき友情。
「綺麗なまま死ぬより、泥だらけで生きてやる」
笑って、泣いて、熱くなる。 最高に愛おしい「不協和音（ディスコード）」たちが奏でる、魂震える再生の物語がここに開幕！
目次
| プロローグ 起源 |
| 空からの迷子、あるいは起源への招待状 |
| 嵐を待つ部屋、あるいは予兆のティータイム |
| 第一章 地上の不協和音 |
| 天使のベビーシッターと、疑惑のDNA |
| 機動智天使（ケルビム）の強襲と、崩壊する事務所 |
| 鎌倉の魔女と、ニセモノの聖母 |
| 美徳の刃、あるいは硝子の檻の女王 |
| 第二章 国内編・絆と試練 |
| 北條家の秘術と、動き出す陰謀 |
| 鎌倉の休日、あるいは魔女と天使の魔改造計画 |
| 神戸の恋風、あるいは記憶の回廊 |
| 神戸の夜霧と、忍び寄る第三の刺客 |
| 第三章 極北への道標 |
| 凍てつく陸路と、起源の悪夢 |
| 紅蓮の雪原、あるいは虚無の覚醒 |
| 天界の門、あるいは七つの障壁 |
| 天使の教室、あるいはエルの学園潜入記 |
| 第四章 白亜の迷宮 |
| パンデミック・ホスピタル、あるいは集合知性の悪夢 |
| 天界武闘会、あるいは美徳の騎士との決闘 |
| アカシック・ライブラリー、あるいは千年の空白 |
| 仮面舞踏会の罠、あるいは紳士淑女の潜入作戦 |
| 第五章 奈落と王宮 |
| 奈落の底の神々、あるいは忘れられた真実 |
| 王宮前庭・四天王包囲網を突破せよ |
| 電脳の海、あるいはルミナの精神世界 |
| 完全なる秩序 vs 泥だらけの不協和音 |
| 最終章 硝子の空が砕ける時 |
| 硝子の空が砕ける時、僕らは泥だらけの明日へ |
| エピローグ 雨上がりの世界、そして泥だらけの讃歌 |
| あとがき 泥だらけの改稿、そして「海」への到達 |