『Salamander in the circle』、『オリカルクムの記憶』、『nanako-fifteen』及び『同 Ⅱ』に続く、Salamanderシリーズの現代編。
大公妃葬儀のただ中、ポータル移設現場で起こった異変は冥界の妖怪、ベネトナシュの侵入によるものだった。ベネトナシュ出現に健たちは色めき立つが、侵入者は彼だけではなかった。かつてベネトナシュと一体となってレル・ヴァリスを襲った女、妖怪よりも恐ろしい人間、シパドが現れたのだ。
彼女と容易ならぬ関係にあったエドミールは、決着をつけねばならないと腹をくくる。