令和七年十二月三日 13時30分完成
お陰様で「速水御舟作 炎舞を書く」が完成した。一つの画を書こうとするだけでこれだけの時間を費やし、日本の近代史を紐解く。挙句が、仏教から旧字体から、出来事まで。美術史家の先生達。プロの先生達のご苦労を想うと頭が下がる。以前書いたことだが、ダ・ヴィンチが画を書くのに遡った時間は1500年にあたいする。カラヴァッジョもそうだ。私たちが彼らのことを学ぼうとしたとき、最低でも2000年近くを遡り学ぶことが求められるのは至極当然のことなのだろう。速水御舟の一つの画を学のでさえ、100年の時を遡る必要性に迫られる。
飽きもせず、チビリチビリとやれる気構えが必要なのかもしれません。
わたし、つくづく思うけどさ。
宮下規久朗先生の存在に触れられたことは大きいなぁ。まぁ、片思いみたいなものなのだけどね。感謝しかない。
本書は筆半ばである拙著 小説「燁冥」を書き上げる上での勉強を纏めたものである。作品は残念ながら今年のものとはならず、来年の然るべき時期に仕上げることを予定しているのだが、御舟作 炎舞、これがなんとも一筋縄ではいかない作品でもあり、これまでの道すがらを復習の意味も込めてプロローグとした次第である。よければ遊んで行ってくださいね。