『Salamander in the circle』、『オリカルクムの記憶』、『nanako-fifteen』及び『同 Ⅱ』に続く、Salamanderシリーズの現代編。
西ノ宮奈々子の遺品である原稿は桧山健によって読まれ、奈々子の母優美子の手で英訳され、エドミールに渡った。そしてＨ＆Ｌのふたりとポルタアウレアのエドミールとが合流する。十数年前に奈々子が遺した物語は健の両親であるソフィアとコウイチの出会いのほかに、前述の三者しか知るはずのないポルタアウレアの黄金について言及された、まさに怪文書だった。