『Salamander in the circle』、『オリカルクムの記憶』、『nanako-fifteen』及び『同 Ⅱ』に続く、Salamanderシリーズの現代編。
竜門渕ユミコ、桧山夫妻、それぞれの祈りと想いの中、ヴァリス医師はイリチヤの腕と体とを接合させるのに成功する。そして、ユミコの亡き娘・奈々子が生前にしたため、封印されていた原稿が桧山健の手に渡った。十年前に受け取る機会はあったものの、その資格も、理由も見いだせなかった健が受け取りを拒んだものだ。一読した健は驚愕。それは彼の両親の物語だったのである。