『Salamander in the circle』、『オリカルクムの記憶』、『nanako-fifteen』及び『同 Ⅱ』に続く、Salamanderシリーズの現代編。

真がいない！　本部建物の中で消えてしまった真を探して保安部へ走るひろの前に、ある人物が現れる。
一方、健のもとへベネトナシュがコンタクトしてきた。ベネトナシュは最初にＨ＆Ｌの極秘データとサーディクとを交換しようと持ち掛けてきた男だ。サーディクとの交換現場に現れたのはウィンディで、この取引はシパドの介入によって失敗したのだが、ベネトナシュはこのことを知らずにいた。ところがサーディクを確実に手にできるよう、人質を用意してあった。それが幼児の真だったのだ。
あまりに卑劣なやり方に健は憤るが、ベネトナシュに翻弄され、電話は切られてしまう。そして、ベネトナシュの言葉の端々から、真誘拐には別の目的があることが分かってくる。