『Salamander in the circle』、『オリカルクムの記憶』、『nanako-fifteen』及び『同 Ⅱ』に続く、Salamanderシリーズの現代編。

ブリュッセルの財団本部へ到着した桧山一家はそこで河合ヤスオことヤスウと再会、旧交をあたためる。
財団のパウジーニは、健の個人秘書を務める夢がかなって意欲に燃え、今のところ存在しない『総裁』という役職名で健を呼び、健を辟易させるのだった。
健とひろは、日本経由でブリュッセル入りしたエドミールの様子がおかしいことに気づくが、間宮宮司もエドミール本人も口をつぐんでいるため、理由がわからない。
新天地で慌ただしく数か月が過ぎ、夏。夏休みの少年少女の対応に忙しい財団職員の中で比較的余裕のある河合ヤスオがひろと真の相手をすることになった。