『Salamander in the circle』、『オリカルクムの記憶』、『nanako-fifteen』及び『同 Ⅱ』に続く、Salamanderシリーズの現代編。

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ローマでレルと別れた健がひとりで帰国すると、老ウィリアムスが待ち構えていた。老ウィリアムスは昔、その父トマスがアデレード・ヒルズのあるブドウ農家の財産を管理するに至った経緯を語る。その過程には桧山がからんでいたこと、現在の相続人が健であることを。四代にわたる桧山を知っている老ウィリアムスは、五代目の顔がみたいと老境を吐露し、健に結婚を勧めるのだった。