状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2025年03月08日 1年以内 |
ページ数 | PDF:48ページ |
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足掛け5年。画家、不染鉄の手による夢殿に出会い、鉄のなかに内在懐包する死生観に触れ言葉で表現することを試みてからの5年なのだが、多分、我が作品の中で最も多くの「あなた様」に読まれた作品だろう。
人間というものは一筋縄ではゆかぬものである。生き様にしろ、死に様にしろである。生を考え、死を考え生きるのも生き方。一切の頓着を持たぬのも生き方だ。朝に神棚に向かい手を打ち、夕に仏様ご先祖様に炊き立ての飯を供え手をあわせる。そんな暮らしぶりの行き着く処が、河井寛次郎の「暮しが仕事、仕事が暮し」という死生観にも通じてきそうである。いや寧ろ出発点とした方がブレやズレは無かろうか。鉄の手による「夢殿」はそこへの模索の旅に思える。 わたしはそれを書くことができたのだろうか。
■はじめに |
小説 夢殿『秋涙』コンペ版 |
その零 二つの罰と二つの飴 |
その一 満と数えのいろは坂 |
その二 錫(すず)メッキのブリキ缶 |
その三 鉄さんの憂鬱 |
その四 鉄さんの秘密 |
その五 お千代の秘密 |
その六 ことわり |
その七 「なごり藤」 |
あとがき |