竹の春 電子版


著:

竹の春 電子版

販売価格:110円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2025年03月06日 3年以内
ページ数 PDF:20ページ
内容紹介

育児・教育・家事・介護が商品化された現代。
作者の子供時代には『三世代家族』という単位が、当たり前のように人々の人生の中心を形成していた。
そこには、二世代に看取られながら寿命を全うする老後が有り、残された伴侶も、二世代に支えられながら余生を終えた。
しかしそこには、個人の権利よりも義務を重んずる家族制度という制約や、それに付随した労役や我慢や苦労があった。
その我慢や苦労を『厭わしきこと』として核家族化が進み、家族の単位がミニマム化し、家族的労役は商品化され、『厭わしきこと』は解消されたかに見える。
しかし、商品化された厭わしきことを購入するために人々は、自分の時間と労力を見も知らず、絆も持たぬ他人のために使用せねばならなくなった。
そのためにいくつかのことが失われた。
その失われたことのなかのひとつが『絆』であった様に思う。
今作品は、離れた土地に暮らす二人の寡婦が、俳句を通して絆を結ぶ、細やかな日常が描かれている。