新総督就任の日、シパドはおそろしいことを企んでいた。衆目のなか、巨人族にケストル人ソルドらを襲わせたのだ。バイスロイに求婚を断られた腹いせだった。新総督お披露目を見物にきた市民たちはシパドの残虐な性格を知り、眼前で繰り広げられた惨劇に恐怖に慄く。ダーヴェやヒューダーの衝撃はさらに大きい。ソルドたちを襲った巨人に見覚えがあった。
アンベレオは巨人族を商売に利用できると考えていた。それがアンベレオの思惑だったのだ。
しかし総督就任の儀式を血で汚したことは本国の怒りを買い、シパドは呼び出しを受けアンベレオへ向かう。王家から厳しい叱責を受けたシパドの兄・ドゥルは妹に激怒し、同行してきたバイスロイを深夜の王都へ放り出してしまう。
| 登場人物 |
| 第二十九章 |
| ベレオーサ市の惨劇 |
| 第二十九章のあとがき |
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| 奥付 |