屋根裏部屋の哲学者


著: 黒川 文

屋根裏部屋の哲学者

状態 完成
最終更新日 2023年03月12日 3年以内
ページ数 PDF:70ページ
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内容紹介

昭和二年の、とある早朝、下宿屋を営んでいる銀行員、渡辺信蔵の家の扉を特高警察の捜査員が叩いた。下宿人、前田が前々から共産主義かぶれだったのを知っていた信蔵はとっさに彼をたたき起こし、屋根裏部屋に連れて行く。
彼の家は、父が忍者屋敷として建てたもので、伊賀の上忍の屋敷をそのまま模したもので隠し部屋や廊下が縦横無尽にしつらえられていた。特高警察も彼の居場所を突き止められず、すごすごと引き返していった。
そして、その日から、梅子と名乗る少女が信蔵に付きまとうようになった。
彼女は前田の知り合いだと名乗るが、特高のスパイのような気がしてならなかった。
そして、前田自身、ただの学生ではないと確信する。

目次
1.特高警察
1.特高警察
2.昭和恐慌
2.昭和恐慌
3.下宿生
3.下宿生
4.屋根裏部屋
4.屋根裏部屋
5.松本梅子
5.松本梅子
6.航空便
6.航空便
7.エスケイプ
7.エスケイプ
8.飛行計画
8.飛行計画
9.尾行
9.尾行