大正末から昭和はじめにかけて、北海道旭川にはキラ星のような若い才能が集い、交錯し、切磋琢磨した奇跡のような一時期があった。
詩人・小熊秀雄、歌人・齋藤史、画家・高橋北修、カフェ−経営者・速田弘……。
当時、彼らは10〜20代。その才能はまだつぼみの状態だったが、「自分はこうありたい」という旺盛なエネルギーはくっきりとした軌跡となって地域の歴史に刻まれている。
そんな〝ゴールデンエイジ〟の旭川では、アナキストと右翼団体との対立が激化し、小熊らを慕う若者たちを巻き込んで街始まって以来の騒動が起きようとしていた。
2021年3月、旭川で30年ぶりの市民劇として上演され、多くの感動を呼んだ舞台脚本を小説化した作品。
| はじめに |
| ACT① 大正十四年六月 第一神田館 |
| ACT② 大正十三年十月 旭ビルディング百貨店 |
| ACT③ 大正十四年八月 カフェー・ヤマニ |
| ACT④ 大正十五年七月 カフェー・ヤマニ |
| ACT⑤ 大正十五年十二月 上川神社頓宮 |
| ACT⑥ 昭和二年三月 カフェー・ヤマニ |
| ACT⑦ 昭和二年六月 佐々木座界隈 |
| ACT⑧ 同日 カフェー・ヤマニ |
| ACT⑨ 数日後 カフェー・ヤマニ |
| ACT⑩ その夜 旭川極粋会事務所 |
| ACT⑪ 昭和二年九月 カフェー・ヤマニ |
| ACT⑫ 昭和三年五月 嵐山 |
| おことわり・著者紹介 |