高校の理科室でも実験可能な簡単な装置の二重スリット実験は、量子力学の原点とも言われる謎を秘めている。その謎を量子力学の確率解釈では、二つのスリットを通過するのは重力波ではなく実在の波ではない確率の波であると説明している。素粒子脈動原理がその「量子力学の観測問題」を解く。
量子力学は観測により波動関数Ψが時間ゼロで収束すると解釈している。量子力学による原子の描像は、Ψの絶対値の二乗操作をした後に、電子が見つかる確率として確率解釈をすることで、原子核のまわりに確率の雲があるイメージとして原子をモデル化し、観測の瞬間に確率波が収束すると説明している。素粒子脈動原理による原子モデルは、脈動する原子核の物質波Ψの波紋の谷を脈動しながら電子が周回しているとした実在モデルである。Ψを確率波ではなく連続的、アナログ的に存在の度合いを変化させている物質波であるとして、Ψの絶対値の二乗操作をすることなく、観測による確率波の収束を排除している。 現在の量子力学が波動関数Ψの絶対値の二乗操作をしていることは、物質波の方程式であるシュレーディンガー方程式の負質量成分を排除していることに相当する。それは、脈動1サイクル毎の質量相殺、エネルギー相殺を排除したものであり、計算結果の質量値やエネルギー値が無限大となるはずである。その無限大を繰り込み処方で対処しているが、負質量の作用である重力の計算においては繰り込み処方では対処できずに混迷している。重力は負質量の作用なので、Ψの絶対値の二乗操作によって負質量を排除した繰り込み処方の現在の量子力学対処方では、4次元空間の作用でもある重力を含む方程式を導くことは出来ない。
はじめに |
第1章 二重スリット実験と量子力学の確率解釈 |
[1] 高校の理科室でも実験可能な簡単な装置 |
第2章 重力波 |
素粒子脈動は重力波の発生源。 |
第3章 ダークマターの謎を解く。 |
[1] ダークマターの謎 |
[2] ダークマターの命名 |
第4章 素粒子脈動原理 |
[1] 素粒子脈動原理の概要 |