2015年に公開しました「デタリーマン・アロリーマン」は、当時既にはじまっていた「情報格差 ：デジタルデバイド」を取り上げたものでした。　2022年になり、「情報格差」は決定的になりつつあります。
日本国政府は2021年にデジタル庁を発足させて、本格的に社会インフラのDXを推進しはじめました。この政策に呼応して、電機メーカーはじめ民間企業も、様々なDX施策を打ち出しています。 最終的には一般家庭にもDXが浸透していく訳ですが、実は様々な場面でその進捗を阻む事象が起きています。 新型コロナウイルスの発生、拡散に伴い行政が実施したインターネットでのワクチン接種の告知、手続きですが、高齢者を中心に行政窓口に押しかける事態が発生しました。また、国民に特別給付金を振り込むのに、行政機関は手作業による事務処理があり、振り込みが大幅に遅れました。 その一方で、民間企業では新型コロナウイルスの影響でテレワークが大企業中心に浸透しましたし、学校ではオンライン授業が浸透しました。その過程でパソコン、タブレットPC或いはスマホの取り扱いについてのスキルが社会人及び学生の間で向上した事実もあります。本書では、そもそもDXとは何かを解き明かして、より多くの人達がその便益を享受出来ればとの思いでまとめました。