現在、ネット上に氾濫する健康に関する情報は、量は多いのですが、しっかりとした根拠に基づくものから、その効果すら疑わしい内容まで、まさに玉石混交といえる状態です。 また、せっかく手に入れた健康に関する情報でも、その数があまりにも多すぎるために、すべてを実行することは不可能なのではないでしょうか。「私たちはなぜ健康を求めるのか?」という命題に向き合ってみましょう。「健康を獲得した結果、あなたはどうなりたいのか?」と言い換えてもいいのかもしれません。もちろん「長寿」も重要な答えの一つでしょう。しかし、単に人生が長いものになるという以上に、いつまでも健やかにすごしたいと願っている人が多いのではないでしょうか。「好きなものをおいしく味わい、家族や友人と楽しい時間を過ごし、趣味を存分に満喫する。」そうした時間をより長く獲得するために「長寿」が必要なのであって、「長寿」そのものが健康を求める目標とはならないはずです。 今回藤田誠先生の提唱されている〝心〟〝体〟〝気〟の三つの要素を柱とした「ヘルシー・ライフ・プラン(健康計画)」の基本的概念は、まさに「健康」を必要としている人に必要な情報を提供する仕組みを提案するものといえます。「健康」についての様々な分野を極めたその道の専門家が、個々人の状況を分析し、それぞれに合った「健康」のための情報を総合して「ヘルシー・ライフ・プラン(健康計画)」を提示する。効率的に「健康」になるために指針となるものを正確かつ綿密に組み立てることは、とても合理的だと言えます。しかも、「健康」にかかわる情報をいくつかの分野に細分化し、それぞれの分野を得意とする複数の専門家による共同作業によって、この「ヘルシー・ライフ・プラン(健康計画)」を組み立てる点が、この仕組みの精度を高めていると言えます。前述のとおり、「健康」について複雑化した状況の下では、いくら専門家といえども一人で全てを網羅することはできません。だからこそ、細分化した分野ごとに専門性を持たせて特化することが、むしろ必須といえるのではないでしょうか。 限りある人生の中では、「健康」のための方策を自分の体で何度も実験のできるものではありません。しかも、「健康」にとって効果的かどうかの結果が出るまでにどんどん時間が過ぎていってしまいます。その限りある時間の中で、効率的に「健康」を獲得するのに自分自身の経験と勘に頼ることは限りなく難しいことだと言えるでしょう。 「健康」に関する専門家集団によって組み立てられる「ヘルシー・ライフ・プラン(健康計画)」は、今の時代に合ったものであると思われます。人生を楽しむために、より良い「健康」が獲得できることを願っています。 ※推薦文より引用