資本主義国の中で、大統領制の国(アメリカ、フランス、韓国など)は任期の途中で政権を投げ出すことはほとんどない。また、象徴的大統領制の国のドイツ首相、議院内閣制のイギリス首相も、3年から数年以上は政権を担っている。
社会主義国は共産党独裁時代の流れもあり、ロシア、中国などで長期政権となり、批判も多い。
では、日本はどうなのだろうか。つい近年までの9年間にわたる第2次安倍政権は一党独裁とも呼ばれ、その弊害が多く語られた。一方、2か月から1年半程度の短命政権が何度も存在しているのも現実だ。これは軍事クーデターや革命などではなく、比較的安定している日本での出来事なのである。
本書では、宇野宗佑から菅義偉まで11もの政権が短命に終わった背景や原因、影響などを分析してみた。
そして、発足間もない岸田政権はどうなるのか。12番目の名前を刻むのか・・・日本の将来像を見据えて考えてみたい。
プロローグ~菅義偉内閣の終焉 |
1.宇野 宗佑 1989.6.3~1989.8.10(在任69日) |
2.細川 護熙 1993.8.9~1994.4.28(在任263日) |
3.羽田 孜 1994.4.28~1994.6.30(在任64日) |
4.森 喜朗 2000.4.5~2001.4.26(在任387日) |
5.安倍 晋三 2006.9.26~2007.9(在任366日) |
6.福田 康夫 2007.9.26~2008.9.24(在任365日) |
7.麻生 太郎 2008.9.24~2009.9.16(在任358日) |
8.鳩山由紀夫 2009.9.16~2010.6.8(在任266日) |
9.菅 直人 2010.6.8~2011.9.2(在任452日) |
10.野田 佳彦 2011.9.2~2012.12.26(在任482日) |
11.菅 義偉 2020.9.16~2021.10.4(在任384日) |
エピローグ~岸田文雄内閣の行方 |