書店の書棚に並ぶ簿記の本のほとんどが、一番の難関である仕訳(しわけ)については、どれもこれも相変わらず明治時代からの借方・貸方という用語を用いて説明しています。これでは、いつまでたっても多くの人が挫折するわけです。おまけに、よくある暗記重視型です。合理的でありません。
資格を取ったらテキストはお払い箱が普通です。実務と試験内容とは大きな違いがあるのに、実務対策がほとんど触れられていません。本書では、
☆ 大きな山となる仕訳の作成やこの学習に抜本的対策を講じました。
☆ 試験後も、実務に役立つようになっています。
☆ なるべく 多くを覚えなくても済むような工夫あり。
☆ 本書は、練習問題をあえて入れていません。理由は、最初から本試験問題で訓練した方が合理的だからです。通常のテキストにある問題に比べ本試験での第1問の仕訳問題文はかなり長文です。第5章までの学習がすんだら仕訳の総復習として過去問題集の各年度の第1問で何度も練習しましょう。
☆ 本試験の第2・3問は、第6章の詳しい解き方を参考にしながら何度も練習しましょう。