状態 | 完成 |
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最終更新日 | 2020年12月19日 |
ページ数 | PDF:41ページ |
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高校三年の夏の終わりに、桧山 健は同じ学校の下級生、西ノ宮奈々子の存在を知った。
一冊の本が介した縁で同じ図書館に通う、九月のある日。突然降りだした雨。冷たい雨が降りしきる薄暗い夕方、健は奈々子を家まで送った。
桧山家の養子として育った健には、同じ学校に通う同学年の弟、正弘がいる。文芸部の正弘は、奈々子が書いた夏休み読書感想文を読み、奈々子本人を見て、すっかり惚れこんでしまう。片思いに悩む正弘に、奈々子を文芸部に勧誘したらどうかと提案する健。
やがて、文芸部から発行された作品集に掲載された奈々子のものと思われる作品を目にし、奈々子の近況を弟から知らされるにつけ、心が通い合ったかに見えた日々を遠く感じる。
彼は、本を閉じるように奈々子の記憶をしまい込む。彼にも正弘にも大学入試が待っていた。そして、年が明け、立春を迎えて春めくある日、正弘は一本の電話を受ける。
1・その制服で万歳して背伸びするときは |
2・あの人、だれ? |
3・見えちゃったものはしょうがないだろ |
4・誰に何を聞いたのか知らないけど |
5・私が家までおぶってさしあげましょう! |
6・寒いのは好きなんだ。目がさめるからな! |
7・見ちゃったんだ…… |
8・おまえ、本気か? |
9・こんな気持ちは生まれて初めてだよ |
10・類は友を呼ぶっていうやつかな |
11・ほんの一瞬に見せる気まぐれな美 |
12・あそこで事故があったらしい |
13・生徒会代表してお葬式に |
14・これからなのに…… |
15・中身が、僕は気になるんだけどね |
16・清潔で無機的な白い色の下に |
あとがき |