世界の経済大国にのし上がった大中国に対抗しようとしたロボット国の物語である。ロボット国と言っても、ロボトミー手術で心を失った人間、LOBOTが監視している小国である。その支配者である大幹部から彼の先祖が数十年前に立ち上げた当初からのロボット国の歴史をまとめるようにある男女が命令される。そこで、その男女が歴史をひもときながら、ロボット国建国の歴史を追求していく話である。その中で、先祖がなぜロボット国を作り、どのように発展させてきたか、大中国はどう発展し、どうなったかを述べている未来歴史小説である。同時に、共産主義の歴史の中で、反革命派と言われたトロツキストの抵抗を通して、世界史を俯瞰し、未来を予測する。