『邪馬台三国志』邪馬台国の国々

『邪馬台三国志』邪馬台国の国々

販売価格:220円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2021年12月30日 3年以内
ページ数 PDF:66ページ
内容紹介

本書の王系譜、司馬遷の信念、和辻哲郎氏の説の下で、「記紀」などの資料、「倭人伝」など中国史書、伝承、神社の縁起、地名の由来、考古学成果、中国・インド・西アジアの歴史・宗教・習俗等々に基づきながら、古代史の謎を総体的に検証して解明し、それをつなぎ合わせて長編の歴史物語に組み上げました。同時に、そのつど謎を検証できるように綴りました。言わば、量子物理学の解法である帰納法にならい、大系的かつ長編の歴史物語を通して自説の立証を試みた次第です。
上古から大和朝廷成立までの歴史物語を綴りました。大陸の古い歴史を背負ってきた渡来人たちが築きあげた歴史は、神仙の国(神国)・蓬莱郷づくりなど魂の再来、水田稲作、古の善政再現、孫子の「戦わずして勝つ」の実現にしのぎを削った歴史でもありました。
その間の前五世紀から倭国大乱まで、那珂つ国と天之国、オロチ厳之国、倭国、豊葦原中つ国、伊都国、倭奴国、邪馬台国の王朝が立て続けに興りました。大乱後は、南九州に逃れた倭奴国末裔が邪馬台国と覇権を争った末に、晴れて倭国や倭奴国の再興を成し遂げ、大和朝廷を打ち立てたのです。
それらが複雑に織り重なって流転する様子は、中国の「三国志」をはるかに凌駕して、世界中に誇れる歴史だったのですが、大和朝廷や「記紀」の編纂者らは、
神武―崇神―応神とあるべき王系譜に、神武―崇神の間に大倭(大日本)家八代(綏靖~開化)を挟み、崇神―応神の間に垂仁・景行・成務・仲哀の邪馬台国王四代を割り込ませて、万世一系に創り変えたのです。本書の王系譜は、「記紀」の随所に潜んでいる矛盾や改ざんを洗いざらい探し出して、本来あるべき姿に正したもので、国宝に指定された海部氏系図と合致します。
本書では、『邪馬台三国志』解説編の中の「邪馬台国の国々」など12編を収録。
  目次
◇邪馬台国の国々 ◇熊族/熊曾(熊襲)の遠祖
◇王朝の変遷 ◇倭国/倭奴国の国のかたち
◇「記紀」系譜の復元=「記紀」本来の王系譜
◇司馬遷の信念で邪馬台史を鳥瞰 ◇本書の王系譜と検証
◇歴史物語のあらすじ
◇邪馬台国の興亡史概略 ◇金印「漢委奴国王」
◇籠神社と海部氏系図/神武(磐余彦)と神功と応神
◇海幸・山幸彦/神武/神功/日本武尊に関する伝説