『邪馬台三国志』歴史物語編 上

『邪馬台三国志』歴史物語編 上

販売価格:550円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2020年09月26日 1年以内
ページ数 PDF:162ページ
内容紹介

本書の王系譜、司馬遷の信念、和辻哲郎氏の説の下で、「記紀」などの資料、「倭人伝」など中国史書、伝承、神社の縁起、地名の由来、考古学成果、中国・インド・西アジアの歴史・宗教・習俗に基づきながら古代史の謎を総体的に検証して解明し、それをつなぎ合わせて長編の歴史物語(五○○ページ)に組み上げました。同時に、そのつど謎を検証できるようにも綴りました。
言うなれば、上古から大和朝廷成立までの大系的かつ長編の歴史物語を通して、自説の立証を試みた次第です。
大陸の古い歴史を背負ってやってきた渡来人らが築きあげた歴史は、神仙の国(神国)・蓬莱郷づくり・常世づくり、魂の再来、水田稲作、古の善政再現、孫子の「戦わずして勝つ」の実現にしのぎを削ってきた歴史でした。
その間に(前五世紀~倭国大乱前後)、那珂つ国と天之国、オロチ厳之国、倭国、豊葦原中つ国、伊都国、倭奴国、邪馬台国の王朝が立て続けに興った。大乱後の一九○年以降、南九州熊襲に逃れた倭奴国末裔(高天・天之国、日隈・日前、投馬国、狗奴国・熊襲、和国)が邪馬台国と覇権を争った末に、東征して倭(奴)国王朝の再興を果たし、大和朝廷を樹立したのです。
それらが複雑に織り重なって流転する様子は、中国の「三国志」をはるかに凌駕して、世界中に誇れる歴史だったのですが、大和朝廷の指導者や「記紀」編纂者らは、
神武―崇神―応神とあるべき王系譜に、神武―崇神の間に大倭(大日本)家八代(綏靖~開化)を挟み、崇神―応神の間に垂仁・景行・成務・仲哀の邪馬台国王四代を割り込ませて、万世一系に創り変えたのです。本書の王系譜は、創り変えられた「記紀」の随所に潜んでいる矛盾や改ざんを洗いざらい探し出し、本来あるべき姿に正したもので、国宝に指定された海部氏系図とも合致します。
視点を変えると、こんな見方のできる歴史でもありました。
★前五~前四世紀、戦国中国の覇権争いに敗北して、日本列島に逃げ込んだ呉王夫差と越王句践の子孫は、大和朝廷の成立まで延々と覇権争いを繰り返してきた。結果は、中国の歴史とは裏腹に、呉の太伯・呉王夫差末裔の天之国が天下を制し、大和朝廷を築きあげたのです。
★日神が切望してきた倭(奴)国王朝の再現や、海幸彦が火火出見に誓った「僕は、今より後は、汝命の昼夜の守護人となりて仕え奉らむ」という誓約は、火火出見を襲名した磐余彦が大和朝廷の初代天皇即位後に、漸く叶った。即ち海幸彦末裔は、磐余彦から物部姓と十握剣を賜って大和朝廷第一の重臣として仕え、磐余彦火火出見の宮殿を守護する役目を背負わされたのです。

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