福祉のひろば2020年3月号

福祉のひろば2020年3月号

販売価格:440円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2020年03月17日
ページ数 PDF:88ページ
内容紹介

特集 地域福祉の最前線! 民生委員活動で住民をつなぐ


 民生委員は、地域の高齢者や障害者、ひとり親世帯などの見守りや、生活上の困りごとの相談に応じる、無報酬のボランティアです。
本来、地域福祉の向上に責任をもつべき役所が、その公的責任を後退させていくいっぽう、高齢化や孤立化がすすむなかで、民生委員の役割や求められるものが、 どんどん大きくなっています。
 座談会に登場いただいた3人の民生委員のみなさんは、地域をつなぎ、子どもからお年寄りまで安心して暮らせる地域を築いていくために、 さまざまな活動にとりくまれています。いっぽう、活動の悩みとして、個人情報の保護で活動に必要な情報が受け取れなかったり、 住民自身が地域とのつながりを拒否したり自ら断ってしまう人がいることを挙げています。
 原さんは、民生委員は推薦制なので、この人に民生委員になってもらいたいという人を説得できるところまで地域自体も成長しなければいけない、 と話されています。その地域の民生委員の質や専門性は、その地域の地域福祉のレベルと連動しているということです。
 近年、「住みたいまちランキング」や「住みやすいまちランキング」がメディアなどでも注目を集めていますが、上位に選ばれる理由は、 都心部へのアクセスや商業施設の開発か、子育て世帯を呼び込む行政主導型の政策などです。住みよいまちを選択するのではなく、 いま住んでいるまちを住みやすくするという視点で、主体的に地域にかかわっていくことが大切なのだと思います。