環境との相互作用から進化してきた生命をモデルに、文明を考える。文明も、環境との相互作用から自己形成する開放系であり、それは進化し飛躍する。人間がつくる文明は、その環境改変能力によって成立しているが、それ自身なお地球の生態系に中にある。産業革命以来の現代文明は、どこに向かっているのか。文明の収斂と放散について、生命史と人類史の観点から考える。。(〈生命の哲学〉コレクション第8巻 所収)