大戦の思い出(上)

大戦の思い出(上)

状態 完成
最終更新日 2019年09月30日
ページ数 PDF:56ページ
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内容紹介

この翻訳は、フランスの哲学者アラン(1868-1951)が1937年5月にアルトマン社から刊行した『大戦の思い出』Alain, SOUVENIRS DE GUERREの全訳である。テキストとしては、Alain, Les Passions et la Sagesse (Bibliothèque de la Pléiade), Gallimard, 1960 に所収されているものを使用している。
 書き手は孤独であるが、アランにもやはり読者の存在が必要であったと思われる。但し、多数の読者を念頭に置く必要はなく、恐らく一人で良かったのであろう。何故ならアランは書いたものが直ちに巷間に流布されることには殆ど関心が無く、その視線は寧ろやがて読まれるであろう将来の多くの読者の方へ向いていたのであり、そのことを確信していたからである。思想とか熟考は時間が長くかかるものであるから、それらが生活や社会において直ちに実を結ぶことは決してないことをアランは熟知していたのである。
 私はこの翻訳を、電子書籍の同人誌「風狂」第35号(2017年6月登録)に一回目を掲載して毎月翻訳して来て、第60号(2019年7月登録)をもって完訳することが出来た。私もアランに倣って先ずは一人の読者のために翻訳したつもりである。しかし、もしもこの翻訳が将来も多くの人々に読まれないならば、それは全て翻訳者の責任であると思っている。容量の都合で、全二巻(上巻・下巻)とした。

目次
本文
【写真】
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
第六章
第七章
第八章
第九章
第十章
奥付
大戦の思い出(上)