さて、今回は「ハムレットⅢ」の第四幕と第五幕の統合であり、――まず、第四幕の第一場では、王妃は、国王にハムレットがポローニアスを刺し殺し、死体を引きずって出て行ったと話す。国王は、学友二人にハムレットとその死体を探させる。――第二場は、ハムレットに死体のことを聞くが答えず、次の第三場では、国王のところに連れて行くと、国王は、急遽イギリスへ旅立ってくれと言う。――第四場は、ノルウェーの大軍が、ポーランドのちっぽけな土地を取りに行く話を聞き、一片のわら屑にも命を賭けて戦わねばならぬと、復讐を決心する。――第五場は、狂乱のていのオフィーリアは、わけの分からぬことをしゃべって出て行く。その後、暴徒を率いたレアティーズが飛び込んで来て、父はどこだと叫ぶと、国王は、死んだと言い、お前の父親の死とは無関係だと言う。そこにオフィーリアが登場し、それを見たレアティーズは、敵(かたき)は必ず討つと誓う。――第六場では、ホレーシオは、船乗りからハムレットの手紙を受け取り、それを読む。そして、第七場は、国王とレアティーズが話をしていると、使者がハムレットの手紙を持参する。国王には一つの計略があり、それは、二人に剣の賭け試合をさせ、その時に、剣の先に毒を塗り、ハムレットの杯にも毒を盛る話をしていると、王妃が登場し、妹さんは溺れて死にましたと告げる。
次は、第五幕であるが、まず、第一場は、墓場であり、二人の墓堀りが新しい墓を掘っている。それは、溺死したオフィーリアの墓であり、そこにハムレットとホレーシオがやって来る。やがて、オフィーリアの棺(ひつぎ)を先頭に、レアティーズ、国王、王妃、牧師らの行列が入って来る。ハムレットはしばらくそれを見ていたが、やがて、レアティーズとつかみ合いの喧嘩になってしまう。(以下省略)
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