福祉のひろば 2019年2月号

福祉のひろば 2019年2月号

販売価格:440円 (税込)
状態 完成
最終更新日 2019年01月20日
ページ数 PDF:88ページ
内容紹介

権利としての社会福祉を貫く憲法の改定は絶対許さない!

 1964年に出版された『権利としての社会保障』の「はしがき」に、小川政亮さんは、
「私たちは誰しも『人間たるに値する生活を営む権利』をもっている。この権利の観点から社会保障の問題に取組む必要は特に懇意地大きなものがあると考えられる」と書き出し、

「とりわけ、不当な東京高等裁判所の判決に抗議して最高裁判所に上告直後のさる1964年2月14日亡くなられた朝日茂さんのたたかいにどれほど渡した絶えず励まされ、導かれてきたことであろう。朝日さんは、本書が刊行されたら真っ先に献呈したいと考えていた一人であった。

 不幸、この国の社会保障の貧しさは、権利のためのたたかいの気力だけで支えてきた朝日さんの命をもついに縮めてしまったのである。

 しかし朝日さんのたたかいは朝日さんを支えてきた多くの人びとによって引き継がれ、その輪はさらにひろがりつつある。その広がりに本書が僅かなりとも寄与することができれば幸である」と結ばれた。

 この本の後、「権利としての社会福祉」「権利としての教育」「権利としての農業」などその言葉は、真剣に社会保障の権利の確立を望む人々によって用いられている。
 
 12月17日、岡山高裁の浅田訴訟判決の全面勝訴は、岡山市が控訴を断念し画期的なたたかいとして史実に残すだろう。当誌でも、浅田さんや愛知県一宮の舟橋さんの生活と訴訟を取り上げてきた。看護保険と障害福祉に大きな問題提起を投げかける判決となった。人権訴訟は続く。

 また、優生保護問題や戦時体制下での徴用工問題についても動いている。これからも、マスコミや政府の情報ではなく、しっかりと事実を見据えて、考えなければならない、主権者国民として、権利としての社会保障を築くためにも。
(編集主幹)