「風狂の会」は1994年(平成6年)頃に、自然発生的に生まれた。但し、前身になった集まりは幾つかある。最も主要なものを遡及すると、現代詩の公器と言われていた月刊雑誌「詩学」で作品指導を行っていた「東京詩学の会」において講師であった齋藤 怘(まもる)氏とそのメンバーたちが、1988年(昭和63年)に始めた詩を研究する会であった。その後、「中野学校」「武蔵野詩人会」を変遷して「風狂の会」は生まれた。主宰者は2006年(平成18年)6月に亡くなるまで齋藤 怘氏であり、現在はその後を継いだ北岡善寿氏である。ところで「風狂の会」には会則がなく、役員もいない。つまり自由な風狂詩人であることを自認する者、詩歌に興味がある者、文学に関心がある者などによる自主的で民主的な集まりである。しかしながら、それまで日常的に作品を発表する場所がなかったので、2014年(平成26年)8月に創立20周年を記念して電子書籍の同人誌「風狂」を創刊することとなった。誰でも投稿できるものとするが、創作活動に主眼を置く観点から、掲載作品は原則として未発表のものとしており、編集会議(編集長は北岡善寿氏)にて決定するものとする(投稿規定は「風狂(創刊号)」の「創刊に当って」を参照)。毎月21日までに新作品を発表する予定である。
目次 |
風 狂(第50号)目 次 |
詩 |
脱 ぐ なべくら ますみ |
花 火 原 詩夏至 |
連帯と社会 高村 昌憲 |
秋が来た 高 裕香 |
北海のぎょろ目 出雲 筑三 |
浮かぶ石の城 長尾 雅樹 |
ギャラリー |
三浦逸雄の世界(三十四) |
エッセイ |
菊田守詩集「雨漏」を読んで 北岡 善寿 |
結婚は経済が基本 神宮 清志 |
地上の闇から光を放つ(一) 高島 りみこ |
翻訳 |
アラン 『大戦の思い出』(十六) 高村 昌憲 訳 |
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