日本は、日露戦争後、満州で油田探査を行うが、大正時代に日銀が本命としたところを避けるように探査を行う。そして、油田を発見できないまま、米国による石油禁輸の制裁を受ける。その後、日本は、南方の石油資源を略奪する戦略に方向転換し、太平洋戦争に突入する。せっかく、南方油田を手に入れたが、日本への輸送に失敗し、終戦を迎える。その後、十年ほどして、日銀が目をつけた所に、中国が大慶油田を発見し、中国最大の産出量を誇るようになる。この間のいきさつを、ある地質技術者の目を通して、小説にまとめた。
幻の満州大油田 |