ベッドで静かに眠っているおばあちゃん。 美奈子はいつも、おばあちゃんの小さな手を取ってそっと握ります。 ゆっくりと耳元へ顔を近づけて、 「おばあちゃん、美奈子だよ」 優しい声で、そう囁き掛けるのです。 美奈子は「おばあちゃんっこ」 胸によみがえる様々な想い。 記憶に刻まれた喜びや悲しみ……そして闘い。