貴方はご存知だろうか?金正恩が150以上の国々と通商関係を結んでいることを。首都平壌が資源バブルに沸き立っていることを。そのような莫大な投資マネーが欧米やアジアや中東の各国から流れ込んでいることを。日本とアメリカが彼らの核開発を援助したことを。世界は北朝鮮など全く脅威と見なしていないことを。「狂人的な独裁国家」という北朝鮮像はインフォテインメント(報道番組を偽装したワイドショー)の中にしか存在しないことを。そしてそれを知らないのは日本人だけであることを……。つまり我々はマトリックス的な二元世界の営みに在るのだ。(紙書籍版はアマゾンで発売中です。)
| プロローグ |
| 第1章 日本がカネを送り、アメリカが原子炉を提供した |
| 誰も戦争になると思っていない |
| アメリカによる拉致事件は北朝鮮よりも多い |
| 投資ブームに沸く平壌 |
| これをマッチポンプという |
| 北朝鮮の本体は日本であるという意味 |
| 擬制の対立が歴史を紡ぐ |
| 敵対する双方に投資して儲ける |
| 「大きな物語の終焉」を知ること |
| 第2章 ミサイルが発射される度に資産が増える仕組み |
| 北のミサイルは何のために発射されているのか |
| 政治は軍需産業に乗っ取られた |
| 大きい矛盾ほど見過ごされる |
| 目的論から北朝鮮を語れば |
| アメリカの植民地を攻撃する国など無い |
| 脅威論はかくも馬鹿げている |
| ミサイルと拷問とローマ法王 |
| あからさまなショック・ドクトリン |
| 『1984年』を体現する営み |
| 劇場国家としての日本 |
| 「官僚内閣制ファシズム」とは何か |
| 収容所的なもの、ホロコースト的なもの、全体主義的なもの |
| 第3章 外部の敵を作り内政の問題を誤魔化す |
| ミサイル問題より重大な内政問題がある |
| わざと政治を失敗させる理由 |
| 北朝鮮という道化 |
| 我々は搾取すべき事物であるということ |
| ミサイルの狙いは都市でなく福祉なのだ |
| 「戦前の無責任の体系」の再現 |
| 右翼が国体に唾を吐く |
| 言語の壊乱から社会の錯乱を考える |
| 二分割思考に陥ってはならない |
| ネトウヨの転向問題 |
| 電脳の工作はこうして始まった |
| 第4章 なぜ国民はこれほど愚かになったのか |
| 短絡的な文脈の下で世論が作られる恐 |
| 文明化に挫折した国 |
| 液状化する現代 |
| メディアの洗脳手法を解説する |
| 教会に代わる現代の礼拝物 |
| 滅亡的事態を前に「セックス特集」で盛り上がる |
| 文化浄化によるアノミー |
| ミサイル問題がインテリの腐敗を暴いた |
| 軍隊のサブシステムとしての学校 |
| 金正恩の未来学会議 |
| 常識や価値や権威の一切から解放された次元で |
| 引用文献 |
| 引用文献 |