さて、本来は、『アンデルセンの世界』(人魚姫と雪の女王)を予定していましたが、なかなか想うように前に進まず、そこで、とりあえず、「前半部」(マッチ売りの少女、人魚姫、裸の王様)と「後半部」(雪の女王、みにくいアヒルの子)の、この「二部」に分けて、そして、今回は、「後半部」(雪の女王、みにくいアヒルの子)について少し考えてみたいと思う。
まず、『雪の女王』という作品は、「七つの話」からできていて、第一話は、鏡とそのかけらのこと、第二話は、男の子と女の子、第三話は、魔法を使うおばあさんの花園、第四話は、王子と王女、第五話は、山賊の小娘、第六話は、ラップ人の女とフィン人の女、第七話は、雪の女王のお城であったことと、その後の話、となり、そして、もう一つは、有名な『みにくいアヒルの子』になりますが、その場合、これらの作品については、例えば、様々な「絵本やアニメ」などですでに何度か見たり読んだりして、その内容も多くの人たちがよくご存知だろうと思いますが、しかし、アンデルセンの「童話」そのものを直接読むということは意外に少ないのではないでしょうか。そこで、今回も、前回に引き続き、アンデルセンの「童話」そのものの「本文」をできるだけ丁寧に読み解いたものであり、それゆえ、アンデルセンの『童話』に何らかの「興味や関心」がありましたら、ぜひとも訪ねて見てください。