京都の桜と比べると鎌倉の桜は見るべきものはない。鎌倉の木にはヤマザクラ(山桜)がなっているが、鎌倉市のホームページにあるような狭義の薄いピンクの色の花を咲かせる山桜は数えるほどしかなく、春の桜の頃に山々を彩る桜は白い花の大島桜である。しかも、今泉の裏山の街道沿いには江戸時代末に植えられた大島桜の桜並木も残っている。
昭和の終わり頃から平成に掛けては鎌倉の寺院にも枝垂れ桜が植えられるようになった。平成の初めに植えられた明月院や雲頂庵の枝垂れ桜などはようやく見頃までに生長した。明月院は紫陽花寺と呼ばれているが、実は枝垂れ桜の名所と言って良いだろう。
それ以前は鎌倉では町の人たちが自分の庭に枝垂れ桜を植えている。
本書ではこうした鎌倉の桜を紹介する。
目次 |
はじめに |
第1章 山桜 |
第2章 寺社の桜 |
第2章 寺社の桜 |
第2章 寺社の桜 |
第2章 寺社の桜 |
第3章 民家の枝垂れ桜 |
第4章 鎌倉で見ておきたい八重桜 |
第5章 玉縄桜 |
奥付 |
奥付 |