私(栗原次朗)は神社の境内で見かけた少年が空を飛べることを知り、少年を陸上競技会へ誘った。地方競技会で走り幅跳びと走り高跳びに出場した井上少年は簡単に優勝し、春季東京陸上競技大会にも出場すると世界記録を大幅に上回る記録で優勝し、マスコミの注目を集めた。「鳥少年」を見ようと集まった大観衆の前で、少年はスタジアムの屋根よりも高く飛翔し話題を独占、次には日本陸上競技大会に出場することとなり、JOCもオリンピックの金メダル最有力候補として注目することとなったが、少年は成長し筋肉への負担も増えて飛翔力が限界を迎え筋肉を損傷し世界ジュニア陸上でも惨敗する。オリンピックへの期待と好奇の眼の中でプレッシャーと闘いながらリハビリを続け、最終セレクションのアジア陸上競技大会に臨む少年は鳥のように大空に羽ばたき、目標とする100メートル飛行に成功するのだろうか!?