アランと共に(Ⅲ)

アランと共に(Ⅲ)

状態 完成
最終更新日 2018年01月30日
ページ数 PDF:62ページ
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内容紹介

本書は、『幸福論』の哲学者アランがフランスの地方紙「ルアン新聞(La Dépêche de Rouen et de Normandie)」へ毎日掲載したプロポ(語録)の中から、初期の1906年から1908年にかけての主な作品をテキストとして取り上げた。つまり我が国でアランといえば『幸福論』が有名で、既に10名以上の手によって各々の翻訳書が上梓されてきた。しかし私は、出来れば『幸福論』を書いたアランをあらゆる側面から理解したいと思った。殆ど毎日アランが書き続けた日々のプロポを読んで、アランは生涯何を求めていたのか、その謎も私は理解したいと思った。本書はアランのプロポ(語録)を翻訳しながら、アランの思想に啓発され、現代の我が国をアランなら如何に思考するかを表したものである。従って本書は、出来るだけ多くのプロポを忠実に読み、アランの言葉に沿って思考したエッセイの第Ⅲ巻であり、第101章から第150章までの50章を所収することを企図している。
(表紙の画像は、筆者が撮影したセーヌ川から見たエッフェル塔である。)

目次
本文1
百一 立方体
百二 七十四人の歴史家
百三 満ち潮と引き潮
百四 移住民
百五 猫と鼠
百六 ブリドワ判事
百七 ソルボンヌ大学生
百八 不 況
百九 自由意志
百十 四月には薄着をするな
本文2
百十一 宗教的体験
百十二 偉大な副王は腹を出して
百十三 ドレフュス事件とそれらの主張
百十四 私たちは未開人の様に議論する
百十五 司法調査と歴史
百十六 速 度
百十七 哀れなもの(小魚)
百十八 文学の召使い
百十九 謙遜と思い上がり
百二十 恐怖と夜
本文3
百二十一 人生はメカニズムである
百二十二 彫像には音楽家がいる!
百二十三 精神の自由は稀有
百二十四 学士号を取る術
百二十五 戦争の情熱
百二十六 近代主義
百二十七 ジャンヌ・ダルクの罪
百二十八 必要性には人間の顔がある
百二十九 自然の中の美
百三十 歴史家の愚行(谷間の百合)
奥付
アランと共に(Ⅲ)