さて、今回のプラトンの「三つの比喩」(線分の比喩)という作品の内容であるが、まず、プラトンの「線分の比喩」というのは、大きく「二つ」、一つは、「可視界」(見られる領域)と、もう一つは、「可知界」(思惟によって知られる領域)とに大別されるとともに、一方の「可視界」(見られる領域)は、さらに「影像知覚」(間接的知覚)と「確信」(所信)とに分かれ、そして、もう一方の「可知界」(思惟によって知られる領域)も、さらに「悟性的思考」(間接知)と「知性的思惟」(直接知)とにそれぞれ細分化されている。そして、そのそれぞれの「領域」が一体「何を意味するのか?」という「考察」(謎解き)になっているとともに、プラトンの「線分の比喩」というものを、今日にも通用するような「内容」に書き直したものが、まさに「線分の比喩の今日的解釈」の内容であり、興味や関心がありましたら、ぜひとも訪ねて見てください。
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