吾妻鏡に映る人の躯(むくろ)が、平安を越えて現代の人の渦へとやって来た。 そいつは誰にも打ち解けず、ただ自我の目覚めをずっと待つ・・ そいつはついに、虚飾に満ちた人の世界で、新たな褒美を空から貰う。 空想から幻想へと体が移ってゆく時、鏡の中から大きな命が噴出してきた。