10月11日、コンピュータ将棋が人間のトップ・プロに挑戦する。受けて立つのは、人気、実力を兼ね備えた清水市代女流王将。
この対局は、コンピュータ将棋にとってリベンジ・マッチでもある。2007年、渡辺明竜王が当時最強ソフトBonanzaを破った。今回、コンピュータ将棋はBonanzaを含む最強４ソフトの合議制を採用。東大にある並列コンピュータを駆使して、打倒清水女流王将に意欲を燃やす。迎え撃つ清水女流王将は……。
　
この対局をめいっぱい楽しむために、将棋などのゲームソフト開発の歴史、ソフト開発者たちのこだわりと対局を前にした気持ち、そして他のメディアでは決して読めない清水市代さんへのロングインタビューを盛り込んだ作品です。
　
本作品は、2011年1月に株式会社梧桐書院（http://www.gotoshoin.com/）から刊行される予定の本の一部ですが、コンピュータと棋士の対決を前に、まず第１章より第４章までを公開します。

第４章以降も順次、電子版で公開する予定です。