さて、今回は、シェイクスピアの世界(ハムレットⅢ)の「第二幕」になるが、その内容は、次のようなものである。――まず、内(ない)大臣(ポローニアス)は、パリに行った息子に「金と手紙」を送り届けるためと、息子のパリでの生活ぶりをよく見てくるようにと召使い(レナルド)に様々な注意を与えて送り出した直後、娘(オフィーリア)が顔色を変えてあわてて登場するが、それは、ハムレット様が服装なども乱れてどこが異常だったと告げると、ポローニアスは、さては「……失恋で、気が狂われたか」と間違った判断をして、早速、国王に報告しに行くのである。一方、大広間では、国王に呼び出されたハムレットの学友二人(ローゼンクランツとギルデンスターン)は、最近、ハムレットがすっかり変わってしまったので、その「原因」を探って欲しいと頼まれるのであった。
その後、ノルウェーへの「二人の使者」が戻ってきて、国王に「吉報」(戦争が回避されたこと等)を報告したあと、今度は、内大臣(ポローニアス)は、国王と王妃に、ハムレット様は、わが娘との「……失恋で、気が狂われました」と告げるのである。そこにハムレットが廊下に現れると、ポローニアスは、まず、私が探って見ましようと、ハムレットと会話を重ねて別れると、丁度、そこにハムレットの学友二人(ローゼンクランツとギルデンスターン)とがやってきて、ハムレットと三人で会話を重ねていくが、やがて、なぜ、ここに来たと問い詰められると、学友の一人は、終に、実は国王に頼まれたと告白し、その後、旅役者の話になるが、そこに旅役者の一行が到着すると、ハムレットは、早速、さわりを聞かせてほしいと頼むと共に、この旅役者たちを利用して、国王や王妃に「芝居」(それは「先王殺害を模した芝居」)を観せて、どのような「反応」を示すのか見極めようという計画を思いつくという内容であり、興味や関心がありましたら、ぜひとも訪ねて見てください。
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