ホーチミン善哉の、続編。
足の手術をして退院後、自宅療養中の「私」に、妻は、仕事が休めている今しかないと、妻の故郷への法事行きを勧める。しかし松葉杖か、人の肩を借りないとろくに歩行もままならない。妻は、むこうの親戚が助けるから問題ないと言う。
しかしなあと思いつつも、よちよちに毛の生えたようなかんじで「私」は、「妻」とともに関西国際空港へと向かった。しかし、なんなんだこの段ボールの多さは? 聞くと、向こうに持って行く荷物であると言う。しかも、関西空港に着いて、出国手続きのところをパスポートを見せてくぐったあと、「妻」も後ろにいたのでやってくるかと思いきや、どこにもいない。はぐれてしまったのだ! 「私」1人でハノイくんだりまで行っても、誰に電話するのか、その方法さえ分からない。泊まるところもわからない。それにあの数個もある段ボールの荷物はどうする? 先に飛行機に乗った「私」は、いつまで経ってもやってこない「妻」を待ち、頭がぐるぐるまわりはじめていた。
離陸予定時間を過ぎた! 私は、機内のフライトアテンダントに、相談して‥‥、すると‥‥。
11、4月30日(木)『いい旅だったとタイ湖畔のカフェでいっぷく / 出会ったあの日がよみがえる / なにわのドーちゃん大阪ヘ』 |
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