クレーター


著: 朧塚

クレーター

著: 朧塚
状態 完成
最終更新日 2017年06月10日
ページ数 PDF:119ページ
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内容紹介

約二千キロの面積を有するクレーターは、十数メートルの鉄骨によって封鎖されていた。
クレーターの中には、様々な地域から集められた、移民や難民、犯罪者や障害者や政治犯などが流刑にされている。
この街は、各国からの放射性物質の廃棄場所となっており、放射能汚染に晒された場所である。
他にも、様々な種類の汚染物質がヘリなどから投擲されている。


此処は様々な地区が存在しており、カジノ街があり、利権を貪るマフィアの対立が存在し、違法薬物や幼児売春、残酷な処刑などがまかり通っているモラルの荒廃した『悪徳の街』と化していた。


放射能汚染が酷い為に、比較的安全な地帯においても、年間20シーベルトの内部被曝を被る事になる。
かなりの危険区域だと、数分立っているだけで被曝死する場所まで存在する。
更には、放射能汚染によって変異した凶暴なミュータント達が跋扈する地区まで存在する。


そこは二ヶ月後には各国の軍産複合体によってミサイルや核爆弾を撃ち込まれて、綺麗な平地にされて、スポーツ会場施設が建設される予定となっていた。


『栄光の手』のメンバーである退役軍人である男ゴードロックは、
能力者ギルド『ドーン』の創設者である人間大の球体関節人形メビウス・リングの勅命を受けて、
このクレーターの中にいる、メビウスが”絶対悪”とする錬金術師フルカネリの創造物である、
ミュータント達の王エーイーリーの始末を命じられる。

クレーターの中へと向かったゴードロックを追う形で、
過去に彼に遺恨を持つ、美しき女装の猟奇殺人鬼ベレトもクレーターの中へと侵入する。


それぞれの物語が交差していき、やがてこの世界のどうしようもない不条理さを、
各々の人物達は体感する事になる。

目次
登場人物紹介。
#001
建設地
#002
守護者と破壊者……。 1
守護者と破壊者……。 2
#003
フレイム・ドッグ 1
フレイム・ドッグ 2
#004
聳え、高く見下ろす空の上で。
#005
宿命の決戦 1
宿命の決戦 2
#006
命運の螺旋 1
命運の螺旋 2
#007
クレーターに咲く花。
#008
エーイーリーの宮殿 1
エーイーリーの宮殿 2
#009
滑り崩れ行く、渦の中で。 1
滑り崩れ行く、渦の中で。 2
#010
終焉の無い受難。やがて、夕闇へと消えるから……。