〜乱世を鎮めた英傑たちの生涯〜
倭奴国王朝六代女系天神・天之尾羽張神(向津姫の母か祖母)の御代、即ち伊奘諾政権期の一八〇年代に、東の副都を治める皇太子(向津姫の婿養子)が三輪オロチ族と組んで反乱した。伊奘諾は大軍を率いて東征したが、逆に北九州を蹂躙され、本拠の熊襲に逃げ込んだ。
ここに皇太子率いる畿内の邪馬台国、高千穂郷を天宮(天上にあるごとく装った都)とする高天(倭国、天之国+日高国)の王朝が並立した。
百年後、日向から東征した磐余彦(神武)は、邪馬台国の日本朝を倒して倭奴国王朝を再興し、大和朝廷に名を改めた。この間に大活躍して太平の世に導いた英傑たち、日神の天照大御神(向津姫、ヒミコ)、素戔嗚尊、神武天皇、日本武尊の生涯をつぶさに綴りました。(『邪馬台三国志』から、関連個所を抜粋して編集)